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困った患者さんには心を鬼にすることも

女性 20代
呼吸器外科・泌尿器科での病棟勤務4年半 

私のこと

大型総合病院の病棟勤務を4年半経て、現在は休職中の元看護師です。
27歳で夫と2人暮らしです。夫の留学希望を機に退職し、現在はアメリカのテキサス州で専業主婦をしています。

様々な患者さんをケア

病棟は基本呼吸器外科・泌尿器科でしたが、救急患者をいつでも受け入れていたので、時によって様々な科の患者さんがいました。
また外科メインではありましたが、急性期からターミナル、化学療法まで色々な患者さんを看ていました。

不穏症状が現れる困った患者さん

困った患者さんは、不穏を起こした80代男性で、頼れる家族が一人しかいなかった患者さんです。
その不穏を起こした80代男性は、日勤帯で腎摘出という大きめの手術を受けました。
その患者さんは、元々地方の方で、手術のために大阪に出てこられました。
手術前は穏やかで、これといった問題はなさそうな方でした。しかし、ある夜勤の夜から徐々に不穏症状が現れだしました。
絶対安静にも関わらずベッドの上に立ち上がり、点滴を抜去するわ、点滴台を振り回すわ、看護師の胸部を蹴るといった暴力行為が徐々にエスカレートしていきました。

数人がかりでの対応

当直の師長・医師にコールし、協力・対応を依頼しました。また、家族の方にも病院に来て頂くよう連絡しました。
鎮静剤を打ちたくても点滴を抜去されているためできず、数人がかりでなんとか押さえつけて抑制をさせてもらいました。

興奮状態が続く患者さん

患者さんは手術をしたことを覚えておらず、家族の方が来ても興奮状態が継続していました。
家族は理解のある方で、「こんな状況であれば抑制は仕方が無い」と言って下さり、朝まで患者さんの抑制を継続しました。

心を鬼にすることも必要

今になって思うと、あの時患者さんは痛みもあり、混乱により不穏を起こしたのかもしれないと考えます。
特にこの患者さんは、高齢にも関わらず、入院する直前まで漁師として働いていました。
普通のお年寄りに比べ体力がかなりあり、しっかりされていたため、まさか不穏を起こすとは思っていませんでした。
しかし、患者さんは老年期であり、環境に適応出来ていなかったのだと思います。
点滴を抜かれてしまったら鎮静剤は難しいため、時には心を鬼にして抑制することも必要かと思います。
患者さんの身と看護師の身を守るためにも。